表現力をつぎのステージに昇華させる
ビジネスの経験がない人をサポートするときに、必ず直面する壁があります。どうやって表現力をつぎのステージに昇華させるか、ということです。
表現力を伸ばす
いい知識やスキルを持ち合わせていても、表現力が乏しいと、それらが魅力的に聞こえてこないものです。
ここでいう表現力とは、
・ 講座などのプレゼンテーション
・ マーケティングのコピーライティング
・ 友人とのコミュニケーション
・ 他人への自己紹介
などがそれに当たります。
表現力を伸ばすためには、どんなことが必要でしょうか?
伸びる人と伸び悩む人との差はなんでしょうか?
こころの姿勢
言ってみれば、僕はこの20年、クライアントさんの表現力を上げることにずっとチャレンジしてきました。
結局さまざま接してきてわかったことは、マーケティングの手法だとか、コピーライティングのスキルだとか、そういった小手先の技術を一生懸命教えるよりも、「こころの姿勢」が表現力に大きな影響を与えることです。それがよく見えてきました。こころが備わると、メッセージがスンナリ届くようになります。
したがい、『プロジェクト・コンサルティング』で表現力を身につけていただくためには、同時に、こころの姿勢を身につけていただくことも必要だということです。優れたビジネスパーソンになっていただくために、そして憧れられる存在になっていただくために、まずはマインドセットを行なっています。それがとても大事なのです。
センスのある人になる
さて、センスのある人ってどんな人ですか?
僕はセンスのある人って、「物事の真ん中がわかっている人」だと思っています。そして、「2歩先をイメージできる人」と思っています。
1歩くらい先を進んでいるくらいだと、ちょっとだけしか影響を与えられないような気がします。でも5歩も先に進んでいると、それは尖りすぎていて、みんながついていけない気がします。いいとこ、3歩までかなと思っています。
なので、センスのある人は流行りの少し前をとらえて、これから起こることを言い当てられる人だと考えています。
センスは感性
センスは、感性です。感性は、知識や経験知で養われます。感性は後天的なもので、ほとんどの場合、生まれながらの能力ではありません。(容姿や運動神経、性格のセンスは、一部先天的な要因はあると思います。)
センスの磨きかたは、いくつもあります。
たとえば、流行にどっぷり浸かってみることです。流行を敏感にキャッチできないと、表現力の乏しい人になりやすいです。ミニマリストを目指すと、センスのある人がするこだわりではなくて、“世捨て人”がする意固地になりやすいです。それだと、多くの人に影響を与えられる人にはなかなかなれないのです。
センスを磨くには、流行には巻かれるくらい浸かって、そこからたくさんのことを学ぶことです。とくに、そのルーツを勉強してください。
「みんなが流行っていることなんてカッコ悪い」
「みんながやっていることはやらない」
そう思うかもしれません。
たしかに、自分らしく生きることは、人と違うことをすることです。でも、世の中にどんな風が吹いているかまったくわからずに、ひとりで生きているのは、多くの人に影響を与えられる人にはなれないんですね。もしミニマリストで多くの人に影響を与えている人がいるとしたら、それはひとりになったときに影でこっそり世の中のことを勉強している人です。
僕はよくワークショップで物事のルーツの話をします。最近では、千利休の話をしました。茶道(侘び茶)の話です。おそらく侘び茶が協会のルーツだからです。
ワークショップ・ギャラリー
以下は、去年から今年にかけて『ブリリアント・スターズ』で行なったワークショップの一部です。毎月複数回のワークショップ(2時間)とグループ・カンファレンスを行い、メンバーみんなで表現力の獲得を目指しました。